既製品
ショップに並ぶお洋服は あらかじめ各メーカーが そのシーズンごとに発信しているデザインを メーカー自体が設定したサイズとサイズ展開で 生地メーカーの素材を使用して(大手は生地からオリジナル製作しているところも多い) 量産品として 縫製工場へ流し 製作している。
お客様に合う商品を作るのではなく お客様に 提案するカタチで
買ってもらえるもの を作るという 発想なので
着る人のことは おおまかに 想像されて作られているため
メーカーによって サイズ設定が違ったりもする。
あくまでも そのメーカーが発信する Mサイズ であったり フリーサイズであったりするわけです。
また サイズ感は デザインによってもかなり違って来るため
最近は 良く 店員さんの口から出る言葉に
「このデザインは細身になっていますので ワンサイズ上をおすすめします!」
なんてことも よくあります。
また 大き目に着たいという人が あえて XLをチョイスするなどという
こともよくあります。
そうやって 洋服を選んで 自分の好みに合わせて行くというのが
既成のお洋服 既製品なのです。
既製品の製作工程は
デザイン→生地、附属の決定→パターン→サンプル縫製→サイズ展開グレーディング→縫製工場での大量生産→検品→店頭
だいたい このような流れになります。
ひとつのデザインに対して メーカーの規模にもよりますが
100着~10000着 などという数を工場にて製作されます。
同じ作業を繰り返すことになるため 流れ作業であったりして
工場での能率は上がり 結果的に 1着あたりにかかる時間は短縮されます。
時間が短縮されるということは 価格がおさえられるということに繋がります。
また デザインはひとつ パターンもひとつ からはじまっているため
1着に対してかかっているコストは 着数で割ると 低コストで済むことになります。
生地の仕入 附属の仕入に関しても 大量に仕入れることによりコストダウン出来ます。
また 近年 日本の工場ではなく 海外の低コストな工場を使用している
場合が多く 賃金の差も含めて さらにコストダウンが見込めます。
すべてにおいて コストダウン出来る場合の 既製品の価格は
今の 価格破壊を起こしています。
オーダーメイドで その人のためだけに作る ものとは雲泥の差が生まれるのです。